楽しみながら強くなれる!田村装備開発(株)の『ガチタマTV』!
2020年10月28日
皇協軍
皆さんお久しぶりです。
いやはや学生の本分は勉強ということで投稿が長引いてしまいました……
さて皇協軍って知っていますか?

皇協軍とは、偽軍とも謂われ日中戦争において日本軍に協力した複数の中国人部隊の事です。
1941年1月30日、大本営陸軍部は、汪兆銘(精衛)国民政府との日華基本条約成立に伴う新国軍の建設と、それにより日本軍の在華兵力の削減の肩代わりとなる警備力を充実して長期持久戦に備えることを狙いとして「支那側武装団体整備並指導要項」を出し、その中でこれらの傀儡軍は「当分ノ間我カ占拠地域ノ治安粛清ニ協力スルヲ主トシ併セテ国民政府政策遂行ノ支柱タリ得ルヲ目的」としていたそうです。
ただ、国民党からの帰順部隊は治安維持の点ではあまり役に立たず、警察、警備隊、保衛団の方が役に立ったらしいです。
当時「北支那」方面軍作戦主任参謀であった島貫武治によれば、有力な武装団体は、警察及び省、県警備隊、とりわけ警備隊でした。また伝統的組織である県保衛団等は、指導によっては自ら対中共自衛にあたり、非常に成果をあげたが、治安軍は、治安戦における実績において必ずしも期待にそうものではなく、また帰順部隊も溌刺たる闘争心に乏しく、とても八路軍に対抗できるものではなかったとのこと。
「关于抗战时期伪军的一些情况」によると、治安維持以外の皇協軍部隊は中国北部に送られ、民間人の大量虐殺に参加したとか。( 察し....)

その兵力は終戦時には満州国軍を除いて118万人、終戦とともに脱走した兵士もいるので一説には200万人ともいわれます。
いずれにせよ、支那派遣軍の終戦時兵力105万を上回る数字です。
また皇協軍のうち62%が元国民革命軍兵士だったのことです。
それではどのような皇協軍部隊がいるのか見てみしょう!
・和平建国軍



汪兆銘政権の軍。皇協軍の中で最大の組織。正規兵60万人以上。基本は八路軍や土匪との戦闘で、国民党軍とは戦わなかったが、和平建国軍第3方面軍総司令の呉化文配下の部隊は度々日本軍と協力して国民党軍を攻撃した。
・華北治安軍(中国側では華北綏靖軍)


華北政務委員会の軍。
1940年に斉燮元を司令官として設立された。
日本軍と協力して治安維持、ゲリラの掃討に参加し、55,000人の兵力を有した。その他にも華北には警察及び省・県警備隊がいた。
・冀東政府軍


軍、警察、民兵を入れて兵力10万人。通州事件を起こした。通州事件後は警防隊に改変され対共産党の掃討作戦、京古鉄道沿線の四県の警備などに従事。
・内蒙軍


蒙古聯合自治政府の軍。チャハル作戦や太原作戦にも参加した。
・東亜皇協軍



興亜黄軍とも言われる。山西省の治安維持。最高司令官は武尽英。
参考文献
・馬場毅『山東省の傀儡軍について』
・土屋光芳『「戦わざる軍隊」: 注政権軍の特質についての一考察 』
・章慕荣『汉奸将军张岚峰的无耻人生』
・贾润贤『20世纪的冀东阴云』
いやはや学生の本分は勉強ということで投稿が長引いてしまいました……
さて皇協軍って知っていますか?

皇協軍とは、偽軍とも謂われ日中戦争において日本軍に協力した複数の中国人部隊の事です。
1941年1月30日、大本営陸軍部は、汪兆銘(精衛)国民政府との日華基本条約成立に伴う新国軍の建設と、それにより日本軍の在華兵力の削減の肩代わりとなる警備力を充実して長期持久戦に備えることを狙いとして「支那側武装団体整備並指導要項」を出し、その中でこれらの傀儡軍は「当分ノ間我カ占拠地域ノ治安粛清ニ協力スルヲ主トシ併セテ国民政府政策遂行ノ支柱タリ得ルヲ目的」としていたそうです。
ただ、国民党からの帰順部隊は治安維持の点ではあまり役に立たず、警察、警備隊、保衛団の方が役に立ったらしいです。
当時「北支那」方面軍作戦主任参謀であった島貫武治によれば、有力な武装団体は、警察及び省、県警備隊、とりわけ警備隊でした。また伝統的組織である県保衛団等は、指導によっては自ら対中共自衛にあたり、非常に成果をあげたが、治安軍は、治安戦における実績において必ずしも期待にそうものではなく、また帰順部隊も溌刺たる闘争心に乏しく、とても八路軍に対抗できるものではなかったとのこと。
「关于抗战时期伪军的一些情况」によると、治安維持以外の皇協軍部隊は中国北部に送られ、民間人の大量虐殺に参加したとか。( 察し....)

その兵力は終戦時には満州国軍を除いて118万人、終戦とともに脱走した兵士もいるので一説には200万人ともいわれます。
いずれにせよ、支那派遣軍の終戦時兵力105万を上回る数字です。
また皇協軍のうち62%が元国民革命軍兵士だったのことです。
それではどのような皇協軍部隊がいるのか見てみしょう!
・和平建国軍



汪兆銘政権の軍。皇協軍の中で最大の組織。正規兵60万人以上。基本は八路軍や土匪との戦闘で、国民党軍とは戦わなかったが、和平建国軍第3方面軍総司令の呉化文配下の部隊は度々日本軍と協力して国民党軍を攻撃した。
・華北治安軍(中国側では華北綏靖軍)


華北政務委員会の軍。
1940年に斉燮元を司令官として設立された。
日本軍と協力して治安維持、ゲリラの掃討に参加し、55,000人の兵力を有した。その他にも華北には警察及び省・県警備隊がいた。
・冀東政府軍


軍、警察、民兵を入れて兵力10万人。通州事件を起こした。通州事件後は警防隊に改変され対共産党の掃討作戦、京古鉄道沿線の四県の警備などに従事。
・内蒙軍


蒙古聯合自治政府の軍。チャハル作戦や太原作戦にも参加した。
・東亜皇協軍



興亜黄軍とも言われる。山西省の治安維持。最高司令官は武尽英。
参考文献
・馬場毅『山東省の傀儡軍について』
・土屋光芳『「戦わざる軍隊」: 注政権軍の特質についての一考察 』
・章慕荣『汉奸将军张岚峰的无耻人生』
・贾润贤『20世纪的冀东阴云』